受け口や出っ歯、乱ぐい歯などの悪い歯並び・噛み合わせを矯正装置によって正しくすることです。歯をけずって人工物をかぶせたり、神経をぬいたりすることなく、自然のままの自分の歯を動かして、歯並び・噛み合わせを治すことができます。


矯正治療では、歯の神経を抜いたりせず、自然のまま、歯および周囲の骨(歯槽骨)、歯肉の位置・形を変えていくことが出来ます。
噛み合わせをよくすることによって、口の健康はもとより全身の健康にも大きくプラスになります。
気になったときに気軽にご相談ください。
やはり理想的なのは、あごが成長段階にある発育期です。口の中の状態はひとりひとり違うので一概に『開始は何歳から』と断定できません。逆に言うと矯正治療は何歳からでも始められるのですが、もっとも理想的なのは「あごが発育段階にある幼児期から矯正歯科医が定期的に観察していくこと」でしょう。
矯正治療は大まかに云って、①乳歯、もしくは乳歯と永久歯の混ざった時期(小学生)に行う「早期治療」と②永久歯になってから以降(中学生以降)の治療に分けられます。「早期治療」は、将来の不正咬合の発生の予防を目的としたり、成長発育の不調和(例えば受け口)を改善したり、悪習癖(指しゃぶり、舌突出癖など)を取り除いたり、早い時点で治療をしておかないと十分な治療結果が得られない場合に行われます。永久歯にすべて生え代わってから以降は、マルチブラケット矯正装置(歯の1本1本にブラケットを貼り付け、ワイヤーを通して歯並び・噛み合わせを治療する)による治療(本格矯正/最終矯正)が一般的です。
まずは、矯正歯科医にご相談を。
矯正歯科治療を実際に始める年齢となると、一般的には前歯が永久歯に生え代わる7〜8歳位が多いでしょう。ただし、症状の内容によってはそれよりも出来るだけ早く治療を開始した方が良い場合もあり、ケースバイケースです。相談したからといって必ず治療を開始しなければいけないということではありませんので、ご予約の上、一度お気軽に相談にいらしてください。
最近は大人を対象とした、成人矯正の分野も大変普及しています。
治療期間は不正咬合の状態によって異なりますが、骨の成長を利用して 治療するには、ある程度の時間が必要です。
治療期間の長さを納得できるかが、まず大切です。
例えば、上あごと下あごの骨格には何ら問題なく、ただ前歯が一本だけ逆の噛み合わせになっていたとします。そのときに必要な治療とは逆に生えた前歯を正しい位置に戻してあげること。これは、比較的簡単な治療と言えるでしょう。ただし、こうした簡単な治療であっても、定期的に観察して、その後の噛み合わせの変化や、乳歯から永久歯への生え変わりが順調かどうかのチェックは必要です。そして、仮に不具合が生じていたら、さらなる治療を行うことになります。
一方、上下の骨格の間に成長の不調和があって、それを正そうとすれば、骨の成長を利用して治療しなくてはならず、それだけで年単位の歳月を必要とします。そして、骨格に対する治療が一段落すれば今度は歯の配列を時間をかけて行うことになります。結果として、長い期間が治療にかかるわけですが、ここで大切なのは、これを患者さんご本人に、あるいはご両親にご理解頂く必要があります。
選択肢の広さも早期治療のメリットのひとつ。
骨の成長を利用して骨格関係の不正を改善する場合、使う矯正装置自体は比較的シンプルなものですみますが、時間がかかってしまうのは事実です。しかし、それと同等の結果を「大人」になってから求めようとすると、重症の場合は手術であごの骨を切って改善するという選択肢しかありません。また、早期治療によって抜歯をする頻度が低くなるのも事実です。
早期治療が望ましいか否かは、判断が難しい場合がありますので、早期に相談されることをお勧めします。




乳歯の時期から受け口に対する治療を開始したため手術をせずに治療できました。
また、小臼歯の抜歯もせずに治療できました(矯正治療のみで治療)。
子供と成人の矯正歯科治療のもっとも大きな違いは、成長発育を利用できるかどうかという点にあります。そもそも噛み合わせや歯並びの悪さは、歯だけでなく、あご(骨格)にも問題がある場合が多いのです。しかし、成長の止まってしまった大人の場合、不正咬合は歯の移動で治すしかありません。そのため、治療効果にも限界があると言わざるを得ないのです。また、大人で明らかに顔面骨格形態に問題がある場合(例えば、顎変形症など)は、外科手術を併用した矯正治療が必要になってきます。
一方、発育過程にある子供の場合、上下のあごの成長を抑制したり、促すなどして治すことが出来ます。要するに、骨格と歯並びの両面から治していくことが可能なわけです。そのため、健康な歯を抜歯せずに、不正咬合を治せる可能性も出てきます。さらに、活発な成長のある時期は組織の順応性も高く治療後の安定性も大人に比べてずっと良いと云えます。また、使用する矯正装置も比較的シンプルなものであること、子供の場合、大人に比べて、修復物や補てつ物(ブリッジや入れ歯)が少ないため、矯正装置の装着が容易にできるのもメリットです。さらに、学校や近所にも矯正治療中の子供も多くなってきているため、疎外感もなく、治療になじむのも早いと思っています。
ただし、子供の場合、本人のやる気というよりも親の意向で治療を始めることも多く、矯正歯科治療に前向きでないケースも考えられます。ご家族のサポートで子供のやる気を持続させてあげましょう。






小学生(乳歯と永久歯が混ざった時期)から治療を開始したため、骨格的な関係(上下の顎の関係)の不調和も改善できました。また、小臼歯の抜歯もせずに治療できました(矯正治療のみで治療)。
普通は、小・中学生の頃に矯正治療を始める場合が多いですが、大人になってからも治療は十分可能です。ただし、大人の場合は顎関節や歯周病に対する十分な処置、配慮が一層必要となります。また、大人の場合は噛み合わせの一部に限局して短期間治療するだけでも、大変良い結果を得られることがあります。口の健康が注目されるにつれ、大人の患者さんがますます増えています。
治療前
治療後


治療前
治療後
確かに、むし歯でもない健康な歯を抜くのは誰でも抵抗があるものです。矯正歯科医も、出来るだけ抜かずに治したいと考えています。しかし、あごが小さかったり、あごに比べて歯が大きすぎたりすると、歯は適切な位置でキレイに並ぶことができません。
従って、噛み合わせや口元の形、口腔周囲筋の緊張の具合、顎の関節の健康等を含めて総合判断した結果、特定の歯を抜歯して矯正治療をした方が望ましい場合があります。
早期治療で抜歯を回避できる可能性も。
当院では、成長期の患者さんには出来るだけ歯を抜かないような治療を目指しております。子供と成人の矯正歯科治療のもっとも大きな違いは、成長発育を利用できるかどうかという点です。小学校の低学年から治療を始めた場合、あごの成長発育を利用できるため、将来の抜歯を回避できる可能性が高くなります。これも、子供のうちから治療を始めるメリットのひとつと言えるでしょう。
ただし、早期から治療を開始しても十分に歯並びが整えられない場合もあります。その際は、子供のうちからの治療であっても、抜歯をすることもあり得ます。もっとも大切なことは、歯を抜く・抜かないではなく、治療後の状態を的確に予測し、噛み合わせと歯並びを整えていくことです。そのためには、どうしても抜歯しなければ治せない症例もあることをご理解ください。
どちらにしても、患者さんと保護者の方に十分説明させていただき、ご納得いただいてから治療に入るシステムをとっております。
治療前
治療後


治療前
治療後
小臼歯抜去を伴う矯正治療により良い結果を得られました。
治療前は普段は口が開いたままで、口を無理に閉じた時には上下唇の緊張が著明でしたが、治療後は唇が自然に閉じた状態となり口元がひきしまりました。
リテーナー(後戻りを防ぐために治療後に付ける保定装置)を出来るだけ長く使うことをおすすめします。
長い時間をかけて治療した歯が少しずつ元の位置に戻っていくことを後戻りといいます。
これは患者さんや矯正歯科医にとって頭の痛い問題です。しかし、治療したすべての人に後戻りが起こるわけではありません。矯正装置をはずした後のリテーナーの使い方や、もともとの歯の状態など、個人差が大きいといえるでしょう。後戻りを防ぎ、いつでもキレイな歯並びを保つには、矯正歯科医から指示された期間はリテーナーを使うこと、そして積極的な治療後も矯正歯科医院で定期的なチェックを受けることが大切です。
リテーナーをどのくらいの期間を使うかは、歯の状態によってさまざまですが、アメリカなどでは“歯のパジャマ”として、毎晩リテーナーをつけて眠ることも珍しくありません。出来るだけ長期間つけて、正しくキレイな歯並びを長く保ちましょう。
この機会に、ぜひ矯正歯科専門医にご相談ください
1995年の学校歯科検診から、歯列・咬合が新しい検診項目に加えられました。審査基準を設定するにあたって、学校歯科保健の立場から、すべての不正咬合に対してではなく、将来の咀嚼(そしゃく)機能などに影響するような不正咬合についてスクリーニングするようになりました。
歯並びや噛み合わせの異常は、受け口、出っ歯、開咬、乱ぐい歯、すきっ歯などを目安に判定されます。その結果、比較的重症な不正咬合が抽出されることになりました。
とはいえ、残念ながら矯正歯科治療は、ごく一部の限られた疾患を除いて健康保険の対象ではありません。つまり、健康保険の名目上疾患として認められていない異常を、学校健診の項目として取り上げることには微妙な問題が生じます。しかし、健診の目的は「心身の健康に影響を及ぼす可能性のある不正咬合をスクリーニングすること」です。不正咬合の欄に○がついていても必ずしも治療しなければならないわけではありません。ただし、この機会に気軽に矯正歯科専門医に相談し、現状とその問題点の説明を受けられることをお勧めします
重症の出っ歯や、受け口、あるいは顎の歪みを伴う患者さんには、顎に対する外科手術と矯正治療を組み合わせた、いわゆる『外科的矯正治療(矯正治療と手術を併用)』によって好結果が得られます。 この場合、当院では健康保険の適用が認められています。
また、口腔に関連する特定の先天性疾患(唇顎口蓋裂他)を有する場合も、健康保険が適用されます。
領収書などをご用意のうえ、税務署に申告を。
患者さん本人または本人と生計をひとつにする配偶者やその他の家族が、1年間に一定額を超えた医療費を支払った場合、税金の一部が還元あるいは軽減されます。大人の矯正歯科治療では意見の分かれるところですが、子どもの場合はどこの税務署でも医療費控除の対象になっています。
また、歯科医院に支払った診療費、治療費と通院のための交通費(電車賃、バス代、タクシー代は領収書を添付のこと)も控除対象になるので忘れずに申告を。
還付金額の目安は、年収が400万円の一般的なサラリーマン家族(家族4人:本人、妻、子ども2人)で年間30万円の医療費の支払いがあった場合、所得税の還付金は約2万円、住民税の還付金が約1万円程度。くわしくは税務署に問い合わせてください。
症例によって差があります。詳しくはご相談ください。
不正咬合の矯正治療に関しては、健康保険適用外、いわゆる「自費診療」で、治療費やその支払い方法などは、病院や診療所によって異なります。また、地域によっても、治療費に若干の差があるようです。もちろん患者さんの治療の難易度や治療期間、使用する装置などによっても、治療費の総額は40万円から120万円程度まで大きく変わってきますから、納得のいくまで説明を受けることをお勧めします。当院では、初診相談時に治療費の総額をご説明しております。
また、支払い方法も矯正歯科医院によって異なります。当院では分割支払い・クレジット払い・デンタルローンも受け付けておりますのでご希望の方はお申し付けください。
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